今日の一枚の絵 第163回

シルフちゃんが子供の頃のデパートっていうのは、今のディズニーランドに匹敵するぐらいテーマパークみたいなもんやったが…。(大食堂で食事するのが夢やった…)

時代も変るもので、最近は一度もデパートに行ったことがない若者も結構おるらしいネ。
わざわざ行かなくてもコンビニや大型ショッピングゾーンで充分モノが揃うしね。

かつて棺桶以外は何でも売ってるといわれたことがデパートでありますが、凋落ぶりを考えると消滅するかも知れませんネ♪

さて、本日は棺桶をアートにしたガーナの芸術家カネ・クェイ(Kane Kwei 1920'(22,24or26)~1992)です。

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生年がハッキリしないのは、ガーナは1957年迄まだイギリスの植民地やったからですかね?

芸術家って紹介しましたが、本人はもともと大工さんで自分を芸術家だなんて一度も思った事がありませんでした。

手先が器用で、あまりに美しい棺桶を作るので、周りが勿体ないって思ったんでしょうか!?
たちまち評判となり、やがてフランスのポンピドゥー・センターで現代美術扱いされてからは世界じゅうにその名が轟きました。

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ガーナの小さな漁村で生まれ長兄から大工の技術の手ほどきを受け、以来、家具やら、扉、それに棺桶なんかを作っていましたが、たまたま市場の魚屋のご主人が亡くなった際に、大きな魚の棺桶を製作したのがきっかけで、象やライオンをした形のものなど、さまざまな依頼を受けては作り続けました。

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ジェット機や高級車、なかにはコーラのビンや缶、最近では携帯電話といった様々なアイテム。赤子で死んだ子にはお母さんの棺桶、牧師さんには聖書といった具合。

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有名になってからは、ガーナ各地から腕のある職人が彼の元を訪れ、作業場がチョットした工房みたいになりました。1992年彼の死後からは、その息子が跡を継ぎ、現在もアートっぽい棺桶の注文を受け続けているみたいです。

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本人はあくまで実用品のつもりで作っていたはずなのに、いつの間にやらアート作品に変わっていたってことなんでしょうかね♪ 現代美術って面白いでしょ!?

何ごとも想像する精神は大切ってことですネ。
 (^_-)-☆

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