今日の一枚の絵 第70回

ルパン三世のアニメやないですが、とかく名画というものは盗難されるモノらしい。

毎年、世界じゅうで絵画や美術品の盗難事件が発生し、運よく戻るものもあれば、表の世界からは完全に姿を消し二度と現れない名画もかなりあります。過去50年間に被害に遭った作品点数は14万7千点。
実に夥しい数になりますね。

フェルメールしかり、ヤン・ファン・エイクしかりそしてレンブラントも…。

世界でもっとも盗難に遭った美術品は? 
ギネスブックによれば、レンブラントの「Jacob de Gheyn三世の肖像画」らしいです。実際はヤン・ファン・エイクの「ゲントの祭壇画」のほうが確か6回以上は盗まれています (あのナポレオンやヒトラーさえ強奪した)が…。

順位はともかく、レンブラントの肖像画は盗みやすい小型サイズが多いので「お持ち帰り用レンブラント」と呼ばれたりするそうです。墓場のレンブラントがそれを知ったらどう思うでしょうかねぇ?

もっともあの有名な「夜警」(実際は昼間の光景、修復前はニスが黒ずんでいて夜に見えた)ですら、元の展示場所から市役所に移す際、大胆にも柱の間に収まるよう上下左右切断されたりしています。

まるで運のなかったレンブラントの生涯を象徴してるみたいです。(^_^;)

remb4.jpg

『Jacob de Gheyn III』by Rembrandt 1632年(29.9cm×24.9cm)Dulwich Picture Gallery, London

それではこの4回盗難にあった名画の盗難記録です。

一回目
1966年窃盗犯グループがダルウィッチ・ピクチャー・ギャラリー(現在でも展示場所は変更なし) に真夜中に侵入。3作のレンブラント含む計8枚の絵画を盗み出した。
ロンドンのストレチャム・コモン(芝生のある広場)で茂みの中に捨てられていたのを通行人が発見。犯人も後に1名だけ逮捕。

二回目
1972年ギャラリーを訪れた若い男が白昼堂々セーターの下に絵を隠して持ち去る。すぐに逮捕。なんでも男は自転車のかごに盗んだ絵を入れて市内を走り回っていた。自宅でスケッチしたかったらしい。

三回目
1981年再び白昼に複数犯により盗難。犯人の詳細や犯行方法の情報は一切公開されなかった。司法取引があった模様。警察がタクシーの中で絵画を発見。匿名の密告があったらしい。

四回目
1983年の夜、天窓が割られロープにて窃盗団が侵入。ルパン三世がヤコブ・デ・ヘイデン三世の絵を盗む?
警報器作動後、僅か3分の間に絵画も犯人グループも姿を消した。3年後西ドイツの遺失物保管所にあるという匿名の情報から警察が発見。強盗動機は未だに不明。犯人も捕まっておりません。

ちゅうわけで、現在5回目の挑戦を待ち受けておるらしい。
腕に自信のある方は是非ともチャレンジしてみては如何かな?
v(▽ ̄ v)(v ̄▽)vイエーイ

もっとも以前よりも更に凄いセキュリティ・システムで絵は厳重に守られているらしいが…。
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